【マーケット速報】2026年3月28日(土)朝

投資戦略ラボ
【マーケット速報】2026年3月28日(土)朝
日経平均:53,373円(3月27日終値、前日比 −230円・−0.43%)  
ドル円:160.25円  
NYダウ:45,166ドル(3月27日終値、前日比 −793ドル・−1.73%)  
WTI原油:94.70ドル(前日比 +2.36ドル・+2.56%)

⚡ 本日の最重要ヘッドライン

  • NYダウが793ドル安、ナスダックも2.38%下落——イラン停戦協議の不透明感でリスクオフ加速
  • WTI原油が$94.70まで続伸——ホルムズ海峡をめぐる地政学的リスクが原油市場を押し上げ
  • しずおかFGと名古屋銀行が経営統合合意——2028年をめど、総資産22兆円の地銀4位グループ誕生へ

【国内マーケット】

日経平均は続落、半導体関連に売り

 3月27日の東京株式市場では、日経平均株価が前日比230円安の53,373円で取引を終えました。半導体関連銘柄を中心に売りが先行した一方、期末配当の権利取り狙いの買いが下支えとなり、下げ幅をある程度抑えました。ドル円は160円台前半と円安基調が続いており、輸出関連企業の業績への追い風となっています。

しずおかFGと名古屋銀行が統合合意——地銀4位グループ誕生

 静岡銀行を傘下に持つしずおかフィナンシャルグループと名古屋銀行が、2028年4月をめどに経営統合する基本合意を発表しました。株式交換によりしずおかFGが名古屋銀を完全子会社化する方式で、2025年末時点の連結総資産は合計22兆円規模となります。東海圏に集積するトヨタ自動車やスズキなどの自動車産業向け融資を強化するとともに、日銀の利上げ局面を見据えた「攻めの統合」と位置づけられています。

しずおかFGと名古屋銀行、2028年に経営統合へ 地銀5位以内に(日本経済新聞・3月27日)

日銀が中立金利を再推計——下限を0.1ポイント上方修正

 日本銀行は3月27日、経済の均衡を保つ「中立金利」を1.1〜2.5%と再推計したことを公表しました。前回推計から下限が0.1ポイント引き上げられており、追加利上げに向けた余地があることが改めて示された形です。3月18・19日の金融政策決定会合では政策金利を0.75%に据え置いており、植田総裁は「イラン情勢に伴う原油高が景気を下押しするリスクを見極める必要がある」と述べています。

金融政策決定会合の運営(日本銀行)


【海外経済】

NYダウが793ドル安——イランとの交渉難航で市場に動揺

 3月27日のニューヨーク市場では、ダウ工業株30種平均が前日比793ドル安(−1.73%)の45,166ドルで終値をつけました。S&P500は−1.74%、ナスダック総合指数は−2.38%と、情報技術・通信サービスセクターを中心に幅広く売られました。トランプ大統領がイランとの合意見通しを「わからない」と発言し、停戦交渉の先行き不透明感が改めて意識されたことが下落の主因です。原油高を受けてエネルギーセクターのみ+1.57%と上昇しています。

WTI原油が$94.70まで続伸——2営業日連続高

 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)でのWTI原油先物は、3月27日に前日比2.36ドル高の1バレル94.70ドルまで上昇しました。イランが米国の停戦案を拒否したとの報道が伝わり、ホルムズ海峡封鎖リスクを意識した買いが継続しています。2営業日連続の上昇となり、エネルギー価格上昇が世界各国のインフレ懸念を一段と高める展開です。

WTI原油見通し:停戦協議拒否で原油価格2営業日続伸(OANDA・3月27日)

OECDが米国インフレ率を上方修正、2026年は4.2%予想

 経済協力開発機構(OECD)は最新の経済見通しで、2026年の米国インフレ率を4.2%に上方修正しました。トランプ政権による追加関税措置(通商法122条に基づく一律10%関税)が物価上昇圧力として持続しており、連邦準備制度(FRB)の利下げ時期を遠ざける要因となっています。米10年債利回りも上昇傾向にあり、グロース株への売り圧力が強まっています。


【企業ニュース】

地銀再編が加速——しずおかFG×名古屋銀行で「東海連合」

 しずおかフィナンシャルグループと名古屋銀行の統合合意は、2022年4月に始まった「静岡・名古屋アライアンス」が経営統合へと発展した形です。統合後はふくおかFG、横浜FGなどに次ぐ全国4〜5位の地銀グループが誕生します。日銀の利上げ局面では預貸金利ざやの拡大が見込まれる一方、少子高齢化による地域経済の縮小への対応も急務となっており、規模拡大による体力強化が狙いです。

しずおかFGと名古局銀が統合合意 28年めど、総資産22兆円で地銀4位(時事通信・Yahoo!ニュース・3月27日)

MARAがBTC売却で社債買い戻し、株価が約13%上昇

 米国の大手ビットコインマイニング企業MARAホールディングスが、ビットコインを売却して社債の買い戻しを実施したことを発表し、株価が約13%急騰しました。暗号資産価格の軟調な中でも財務基盤の強化を優先する姿勢が評価されています。


【政策見通し】

日銀:次回利上げは7月か——イラン情勢の落ち着き次第

 3月会合で政策金利を0.75%に据え置いた日銀ですが、中立金利の上方修正により追加利上げへの方向性は維持されています。市場では次回利上げを7月会合と見る向きが増えており、それまでの間は国内外の地政学リスクと原油価格の動向が焦点となります。円安(160円台)が輸入物価上昇に寄与しており、基調物価が上振れる局面では利上げ判断を前倒しする可能性も残っています。

トランプ関税:最高裁の違憲判断後も新関税を発動

 米連邦最高裁が2月に相互関税を憲法違反と判断した後も、トランプ政権は通商法122条を根拠に一律10%の追加関税を150日間適用する措置を発動しています。日本を含む各国企業は引き続き対応を迫られており、グローバルサプライチェーンへの影響が続いています。


🪙 暗号通貨マーケット

BTC(ビットコイン):10,579,907円 / 約66,020ドル 前日比 −3.53%

ETH(イーサリアム):318,401円 / 約1,987ドル 前日比 −3.71%

※価格は3月28日朝時点(BTC:みんかぶ暗号資産・bitFlyer提供、ETH:bitbank提供)

本日の暗号通貨ニュース


【著者コメント:和田康彦の視点】

 今週の相場を一言で表すなら、「地政学リスクの再燃」です。イランをめぐる停戦交渉が難航する中、ホルムズ海峡封鎖リスクが市場参加者の心理を揺さぶり続けています。原油価格が1バレル94ドル台に乗せたことで、米国では「スタグフレーション」——景気低迷とインフレの同時進行——を警戒する声が強まっています。OECDがインフレ率予測を4.2%に上方修正したことも、FRBの利下げ期待をさらに遠ざける材料となりました。

 国内に目を向けると、しずおかFGと名古屋銀行の統合合意は、地銀再編の流れが本格化していることを示すものです。日銀が利上げ局面に入った今、規模を持たない地方銀行が単独で生き残るのは難しいという判断が背景にあります。この動きは今後も続くと考えられます。

 暗号通貨については、BTC・ETHともに3〜4%の下落となっており、株式市場と連動するかたちでリスクオフの売りを受けています。3月27日にはBTCオプション約2兆円分がDeribitで満期を迎えるなど、短期的な波乱要因も重なりました。中東情勢が落ち着くまでは、価格の方向感を見定めにくい展開が続きそうです。

 このような時には時間足レベルでも長い上髭や下髭がつきやすいので、自動売買をされている方はご注意ください。

 来週は米国の3月雇用統計が発表されます。雇用が強ければインフレ長期化、弱ければ景気後退懸念と、どちらに転んでも市場の不安を高めやすい状況です。週明けの動向に注目が集まります。

 日経平均先物は夜間に1500円以上、下がっています。週明けは安値スタートとなりそうです。


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