HOYA株式会社(7741)の決算短信を開くと、多くの日本企業の短信にある欄が、ひとつ空白になっています。通期の業績予想です。
2026年7月31日に開示された2027年3月期第1四半期決算短信に書かれている予想は、4月から9月までの半年分だけ。理由も同じ短信に書いてあります。「海外売上比率が大きく、為替変動の影響を受ける可能性が大きいことから、長期の連結業績予想が困難であります」。実際、この会社の海外売上比率は79.6%でした。
配当予想も「未定」。そして中期経営計画もありません。
それでいて、この会社は10年間で一度もROEが17%を下回っていません。しかも自己資本比率は78〜82%。借金でROEを作っていないということです。2026年3月期はROE 25.4%、純利益率26.7%。売上の6割強はメガネ・コンタクト・内視鏡などのライフケアですが、利益の63.5%は半導体用マスクブランクスとHDD用ガラス基板が稼いでいます。
note記事では、次の7点を一次情報だけで整理しました。
- 沿革 ― 1941年、保谷町の光学ガラス工場から。いまの利益の6割は「1974年1月」に始まった事業の50年後の姿です
- 事業内容 ― 売上62.3%のライフケアが利益の36.5%、売上37.4%の情報・通信が利益の63.5%。人員配置と資本的支出まで並べます
- 直近業績 ― 四半期として過去最高。ただし売上プラス16%を、会社は別の数字と並べて説明していました
- 株価・財務指標 ― PER 32.4倍、PBR 7.94倍。10期分のROEと自己資本比率を並べて分かること
- 大株主・流動性 ― 外国人保有比率61.03%。上位10名に創業家も親会社も取引先もいません
- 中期計画 ― 存在しません。代わりに置かれた「資本政策」と、役員報酬の中に隠れていた唯一の3年数値目標
- 長期投資適格性 ― 強み5つ、懸念5つ。そして「ヘルスケア枠」で持ってはいけない理由
数字は決算短信、決算補足資料、決算説明会資料、決算説明会トランスクリプト、投資家向けQ&A、有価証券報告書から取り、株価と財務はJ-Quants APIの実績値を使っています。CEOとCFOの発言も原文で引用しました。
続きは、noteの記事でお読みください(後半は有料です)。

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