澁谷工業は9年で利益を1.5倍にしました。同じ9年で、ROEは13.7%から9.0%に下がっています ― 6340を一次情報だけで7つに分解する

投資戦略ラボ

澁谷工業(6340)の株価が、この1年で46.7%上がりました。2026年6月期の売上高1,356億円、純利益102億円は、どちらも過去最高です。

ところが同じ決算説明資料の中に、会社自身がこう書いています。「2026年6月期は、売上高・営業利益とも期初目標を達成。中期数値目標は若干下回った」。期初の目標は達成したけれど、中期経営計画の数字には届かなかった、と自分で書いているわけです。

そして10期分を並べると、この会社にはずっと続いている傾向がありました。ROEが2017年6月期の13.7%から、2026年6月期は9.0%まで下がっています。

業績が悪化したからではありません。純利益は66億円から102億円へ1.5倍になっています。同じ期間に自己資本が518億円から1,191億円へ2.3倍になった。利益は年4.9%で増え、1株当たり純資産は年9.7%で増えた。分母が分子の2倍の速さで膨らめば、ROEは下がります。

note記事では、次の7点を一次情報だけで整理しました。

  • 沿革 ― 1931年、金沢の「澁谷商店」から。酒造・醤油業者向けの燃焼装置が、いまは細胞培養装置になっています
  • 事業内容 ― 売上62%のパッケージングプラントが利益の85%。無菌ボトリングの国内シェアは会社開示で60%超
  • 直近業績 ― 増収なのに営業減益。原因は主力ではなく、短信にはっきり書かれていました
  • 株価・財務指標 ― PER14.2倍、PBR1.22倍。10期分のROEと自己資本比率を並べて分かること
  • 大株主・流動性 ― 金融機関52%。創業家の持株は0.09%なのに、1983年から社長は澁谷姓です
  • 中期経営計画「シブヤ上げ潮戦略2027」― 2年目の答え合わせと、最終年度が届くかの3つの検算
  • 長期投資適格性 ― 強み4つ、懸念5つ。そして「機動的な自社株買い」の最後の実績が何年かという話

数字は決算短信、決算説明資料、中期経営計画資料、有価証券報告書、株主総会招集通知から取り、株価と財務はJ-Quants APIの実績値を使っています。

続きは、noteの記事でお読みください(後半は有料です)。

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