ソニーグループ(6758)の2026年3月期は、1兆円を超える黒字でした。
同じ2026年3月期は、3,268億円の赤字でした。
どちらもソニー自身が同じ決算書に書いている数字です。片方が間違っているのではありません。見る行を1行ずらすと、こうなります。
原因は、金融事業を株主に配って切り離したことでした。そのとき、資本の中にあった箱の中身を損益計算書へ移し替えます。何十年ぶんかが一度に1行で出てくる。この振替で会社から出ていったお金は、1円もありません。会社自身が「資本合計にも、現金の流れにも、配当できる額にも影響しない」と書いています。
その結果、ソニーの実績PERは計算できません。株価情報サイトによって「赤字」と出たり「PER」が出たりするのは、本表を読んだか注記まで読んだかの違いです。
ソニーを3回に分けて整理しているシリーズの2回めです。今回は決算書ですが、数字を全部並べることはしません。決算短信・有価証券報告書・招集通知を全部開いて、声を出して驚いた3つだけに絞り、数字は図にまとめました。
第2回では、次の内容を扱っています。
- 驚き1 同じ1年が黒字にも赤字にもなる仕組みと、実績PERが計算できなくなる話(ここまで無料)
- 驚き2 「円安ならソニーは儲かる」は成り立ちません。効くのはドルではなくユーロでした。ドルで損をする事業と得をする事業が社内で打ち消し合っています
- 驚き3 社長の報酬は9割が結果しだい。増える条件は2つだけで、それが中期経営計画の目標とぴったり一致しています。逆に、自己株買いをいくらやっても報酬は1ミリも動きません
- 保険と銀行を手放して、会社の大きさが半分になり、自己資本比率が倍以上になった話
- 株主の6割が外国法人等、取締役の8割が社外、買収防衛策なし。そして執行役に技術出身者が1人もいないこと
続きは、noteの記事でお読みください。
▶ 第2回「同じ1年が、1兆円の黒字にも3,268億円の赤字にもなります」をnoteで読む
あわせてどうぞ。
▶ 第1回「ソニーの利益のうち、テレビとカメラは1割です」(全文無料)
▶ 第3回「AIで映画と音楽とゲームの制作費は下がります それでソニーは儲かるのでしょうか」(完結)
株価と指標は2026年10月9日の東証終値を基準日としています。投資は自己責任でお願いします。

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