2026年9月7日時点の全国平均で、レギュラーガソリンは1リットル170.0円でした。ただしこれは、国が1リットルあたり26.2円の補助金を出したうえでの170円です。補助金がなければ196円ということになります。
パンの値段も電気代も、この4年半でずいぶん上がりました。原因のうちのかなり太い一本が、いまも終わっていない戦争です。ところがその戦争がいつどう終わるのかを、私たちは意外なほど知りません。停戦交渉の見出しは何度も流れ、そのたびに何も決まらずに終わっていきます。
そこで今回は、軍事の専門家がやる分析とは違うやり方を試しました。この戦争を、一つの会社の決算書のように読んでみるのです。損益計算書にあたるのが毎年いくら戦費を使っているか、貸借対照表にあたるのが支払いに充てられる資産がいくら残っているか。この2つを並べると、「なぜ終わらないのか」と「いつまで続けられるのか」にかなりはっきりした答えが出ます。
noteの記事では、次のような内容を扱っています。
- 発端は2022年ではなく2014年だという話。そして侵攻直前に積んだ外貨準備6,400億ドルの半分が、着る前に凍結された経緯
- ロシア連邦予算の国防費が4年で3.8倍(3兆5,700億→13兆4,900億ルーブル)になり、2026年1〜3月には連邦予算支出の46%が軍事に回った実態
- 国民福祉基金の流動資産が、侵攻前のGDP比6.5%から1.7%へ削れたこと
- 2026年9月5〜8日の戦闘停止と米特使のモスクワ・キーウ往復。それでも大統領が「戦争は続くと見ている」と述べた理由
- 2026年の皮肉――中東で別の戦争が起き、制裁されている側のロシアの石油輸出収入が月104億ドルから215億ドルへ倍増したこと
- それでもロシアの財政が悪化した理由。上半期の赤字5兆7,000億ルーブルは、2025年の1年分を超えています
- ウクライナ復興費5,877億ドル(約88兆円)の請求書は誰に届くのか。凍結資産2,100億ユーロでは4割にしか届きません
- 今後の3つのシナリオと、日本の投資家がこの話をどう使えばいいか
記事は前編・後編の2本です。前編で発端・経緯・現在の戦況とロシアの戦時財政を、後編でエネルギー・食料・金利・欧州の財政転換・復興費用と今後の見通しを扱っています。図版も入れました。

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