9月末の権利取りまで、あと3営業日です ― 過去9年18回を検証したら、いま飛び乗る戦略の勝率は15.8%でした

投資戦略ラボ

今年の9月末の権利付最終日は、9月28日の月曜日です。権利落ち日が29日の火曜、権利確定日が30日の水曜。そして21日が敬老の日、23日が秋分の日、間の22日も休日なので、東証が次に開くのは24日の木曜です。つまり権利付最終日まで、実質あと3営業日しかありません。

この時期になると「まだ間に合う高配当株」「権利取り前に仕込みたい銘柄」という記事が一斉に並びます。そこで、この「権利取りを先回りする」という戦略が本当に効くのかを、9年分のデータで検証しました。

使ったのはJ-Quants APIのデータです。プライム市場(旧東証一部)に在籍歴のある内国株2,428銘柄、日次株価5,316,709行、決算短信186,584件。対象は2017年3月末から2026年3月末までの権利確定日19回、実質的に使えたのは18回です。

結論を先に書くと、効果自体は存在します。ただし権利付最終日の3か月前から1か月前までにほぼ出尽くしていて、世間で言われる「権利取り前の1か月」に飛びつくのは、コストを引いたあとで有意にマイナスでした。エントリーのタイミングだけを変えたロングショートの検証では、60営業日前に入れば1回あたりプラス2.84%(勝率83.3%)だったものが、10営業日前ではマイナス1.22%、t値マイナス3.12、勝率15.8%になります。

note記事では、次のような内容を扱っています。

  • 権利落ち日の下落率を予想配当利回りに回帰すると傾きがマイナス1.06。日付の復元が正しいことを価格で確かめた話
  • 上位10分位の平均利回りが7.7%という異常値になった原因は株式分割だった、という自分の計算の直し方
  • 高配当5分位で見ると、権利付最終日までの3か月で上位と下位の差は3.26%。きれいに効いているように見えた
  • ところがプラセボ検定をすると、3月(4.63%)より2月(5.74%)のほうが強く、9月(1.38%)は平均以下だった
  • 同じ利回りで「権利あり」と「権利なし」を並べた対照実験。純粋な先回り効果はマイナス10営業日で打ち止め
  • 権利落ち日に1.6ポイントを吐き出し、落ち後に残るのは0.79%だけ
  • ヘッジなしのプラス2.75%のうち、プラス2.07%(75%)は、ただTOPIXを持っていても得られた分だった
  • 9月末はプラス4.94%(t=2.73)と強く見えるが、ヘッジすると0.96%まで縮む。9月の強さは地合いだった
  • 出口の比較。権利付最終日の引けで売るのが最良で、権利落ち日の引けで売るのが最悪(平均ちょうどゼロ)
  • では、いつ買えばよかったのか。そして、この検証自体の限界

続きは、noteの記事でお読みください。

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なお、本文中の数値はすべて2026年8月上旬に集計したもので、株価データは2026年3月末の権利確定日までです。また、これは過去18回の平均の話であって、今回がそのとおりになるとは限りません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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