2026年2月末、米国とイスラエルがイランを共同攻撃し、最高指導者のハメネイ師が死亡しました。教科書どおりなら、ここで金は急騰するはずです。戦争が起きれば安全資産が買われる。何十年もそう言われてきました。ところが金は、その後およそ11%下落しました。
今年の金は、ずっとこの調子です。1月29日、田中貴金属の店頭小売価格は1グラム29,815円という史上最高値をつけました。それが6月11日には23,262円まで落ちています。下落率にして22%。そして9月16日、FRBは2023年以来はじめての利上げに踏み切りました。しかも全会一致です。利息も配当も生まない金にとって、これほど分の悪い環境はありません。
では金はもう終わったのか。ところが、そうとも言い切れないのです。2026年8月末、世界の金ETFの保有残高は4,189トンとなり、過去最高を更新しました。しかも世界の準備資産に占める金の比率は27%に達し、米国債の22%を抜いています。下がっているのに、買われている。この矛盾が、2026年の金のいちばん面白いところです。
note記事(前編)では、次のような内容を扱っています。
- 利息も配当も生まない金属が、なぜ資産として扱われるのか。新規供給が地上在庫の1.67%しかないという事実
- 1980年から1999年まで、金が19年かけて70%下げた話。「金は下がらない」は事実ではありません
- 「地政学リスクが起きれば金は上がる」という常識が、今年どう壊れたのか
- 準備資産に占める金が27%に達し、米国債の22%を抜いたという話
- 中央銀行の45%が「今後12か月で金を増やす」と答えた、過去最高の数字
- 宝飾需要がコロナ以降で最低になり、中央銀行の買いに抜かれた四半期
- 年初に6,000ドルと言っていた大手が、半年後に4,500ドルと言い直した話
- 需給が4年連続で不足しているプラチナが、なぜ金の半額以下で放置されているのか
- 銀の値動きが金より荒い、3つの構造的な理由
- 2026年は金もビットコインも負けた年。それでも両者の動きが正反対だった局面
- 中央銀行がビットコインを準備資産にしていない、その現状
続きは、noteの記事でお読みください。
なお、実際の買い方と税金を全部数字で比べた後編もあります。

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