AIの話は、たいてい2つの極のどちらかになります。効率が上がるから業績は伸びるという話か、既存のビジネスが壊れるという話です。ソニーグループ(6758)について考えていたら、どちらでもない形になりました。問いが3つに分かれたのです。
ひとつ。生成AIで、ゲームソフトと音楽と映画の制作費は下がるのか。ふたつ。むしろライバルが増えて、収益は落ちるのではないか。みっつ。スマートフォンやゲーム機は、AIデータセンターと資源を取り合って苦しくなるのか。
この3つは方向が違います。1番目はコストが下がる話、2番目は売値が下がる話、3番目は仕入れが上がる話です。同じ「AI」という言葉でひとくくりにはできません。そして3番目は、もう起きてしまっています。PS5は2026年4月に100ドルから150ドル値上げされました。
ソニーを3回に分けて整理したシリーズの最終回です。シリーズを貫く問いは最初からひとつだけでした。ソニーは、中長期で持つに値する会社なのか。今日はこれに答えます。
第3回では、次の内容を扱っています。
- 制作費は本当に下がるのか。下がるのは下工程だけで、宣伝費は逆に上がるという分母の話
- 「供給過多」と書きたくなって調べたら嘘になった話。ゲームの2025年新作は20,003本、音楽は1日に10万曲以上。それでも再生シェアで見ると話は小さくなり、実写ドラマは逆に減っています
- この回のいちばんの読みどころ。経営陣は、AIによる供給過多を否定しています。その発言と数字を突き合わせました
- 権利を持つ側と、流通を通す側という2つの上振れの筋
- メモリ価格とAIデータセンターの部品争い。効くのはゲーム機とET&Sで、金額は数百億円のオーダー
- 第5次中期経営計画はもう達成が見えていること。ただし報酬KPIと計画目標が一致していることは、良いことなのか
- 結論と、いくらなら買うのか(予想PER16倍=約3,300円なら買う、4,000円超では買わない)
続きは、noteの記事でお読みください。
▶ 第3回「AIで映画と音楽とゲームの制作費は下がります それでソニーは儲かるのでしょうか」をnoteで読む
あわせてどうぞ。
▶ 第1回「ソニーの利益のうち、テレビとカメラは1割です」(全文無料)
▶ 第2回「同じ1年が、1兆円の黒字にも3,268億円の赤字にもなります」
株価と指標は2026年10月9日の東証終値3,814円を基準日としています。AIの影響についての判定は私自身の予測であり、会社の開示ではありません。投資は自己責任でお願いします。

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