日本のゲーム業界でいちばん儲かっているのは、任天堂ではありませんでした 営業利益率42%の会社の、その42%の中身

投資戦略ラボ

日本のゲーム業界の上場企業34社について、財務データと株価を自分で集めて業界レポートを作りました。そのなかから主力8社の営業利益率を高い順に並べると、こうなります。コーエーテクモホールディングス42.0%、カプコン38.5%、コナミグループ27.5%、スクウェア・エニックス18.4%、任天堂15.6%、バンダイナムコ14.1%、セガサミー9.7%、サイバーエージェント8.2%。

任天堂は5位です。売上2兆3,131億円で前年比プラス98.6%という好決算にもかかわらず、売った金額のうち何%が営業利益として残るかで見ると、売上884億円のコーエーテクモに大きく負けています。理由はSwitch2の立ち上げ期でハードの比率が高いからで、任天堂が弱いという話ではありません。ただし会社自身の今期計画は売上マイナス11.4%です。プラス98.6%は、サイクルの数字なのです。

では首位のコーエーテクモは文句なしの優等生かというと、ここにも読み解きが要ります。この会社は純利益428億円が営業利益372億円を上回っています。経常利益は570億円。差の約200億円は、有価証券の運用益です。PER11.8倍という「割安さ」は、相場次第で増減する利益に対して計算されたものだということになります。

noteの記事では、次のような内容を扱っています。

  • 営業利益率42%の会社の、その42%の中身――本業と運用益を分けて見る具体的な手順
  • 任天堂のプラス98.6%がサイクルの数字である理由と、会社自身が出しているマイナス11.4%の計画
  • カプコンの営業利益率38.5%を支えているのは新作ではなく、旧作のデジタル販売だという話
  • 営業利益471億円の黒字なのに最終赤字58億円のセガサミー――特別損失588億円とRovio買収
  • 海外で勝ったもの(ウマ娘グローバル版、Cygames営業益プラス103%)と、負けたもの(ガンホー、Rovio)
  • 任天堂だけが「生成AIを使わない」と明言し、スクウェア・エニックスはQA工程の7割をAI化しようとしている話
  • 営業利益率25%超・PER20倍未満・自己資本比率60%超でふるいにかけたら、34社から3社しか残らなかった結果

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