2026年3月期、日本の3メガバンクが揃って過去最高益を出しました。三菱UFJフィナンシャル・グループの純利益は2兆4,272億円。日本の銀行が純利益2兆円を超えたのは、これが初めてです。三井住友フィナンシャルグループが34%増、みずほフィナンシャルグループにいたっては41%増。成熟しきったはずの業界に、ありえない数字が並びました。
理由の半分は、日本銀行の利上げです。政策金利は2025年12月に0.75%、2026年6月には30年ぶりの1.0%へ。預金金利より貸出金利が先に上がるこの時間差が、そのまま兆円単位の利益になりました。もう半分は、持ち合い株を売った利益です。
では、この決算を見て「銀行株を買おう」と考えるのは正しいのでしょうか。ROEが8%超、PBRが1.3倍未満、配当利回りが2.5%超という素直な条件で都市銀行7社をふるいにかけたところ、3条件をすべて満たす銀行は1社も残りませんでした。かつて0.5倍から0.8倍だったメガバンクのPBRは、いまや1.65倍から1.81倍。銀行株がバリュー投資の定番だった時代は、静かに終わっていたのです。
note記事では、次のような内容を扱っています。
- 3メガ最高益の中身――「続く利益」と「いつか終わる利益」の見分け方
- スクリーニングで1社も残らなかったという、それ自体が発見だった結果
- 割安の主役はどこへ移ったのか(三井住友トラスト・ゆうちょ・あおぞら)
- 7社でただ1社のPBR1倍割れ、あおぞら銀行の「安い理由」
- 銀行の決算書を製造業と同じ物差しで読んではいけない三つの理由
- 2027年3月期予想が示す、増益ペースのピークアウト
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